倉橋豊7月16日(日)、清水文化会館「マリナート」の大ホールで、清水みなと祭りの第70回記念行事として「港かっぽれ祭」が開催されました。
オープニングでは、一昨年の徳川家康公顕彰400年祭で作られた、オリジナル楽曲の「富士山の如し」で幕開けし、全国で活躍する清水出身の方々からのビデオメッセージや、櫻川ぴん助社中による「寿獅子舞」で70回の開催がお祝いされました。
第1部では「復興から」と題して、戦争からの復興、七夕豪雨からの復興など、清水みなと祭りは街の復興のために生まれ、街の復興を願う人々の思いを受け継ぎながら、現在まで成長してきた歴史を、映像や踊りで振り返りました。

第2部は「誕生と想い」と題して、30年前に誕生した「港かっぽれ」そして、その後の「活惚レゲエ」「かっぽれ侫夛武」「かっぽれエイサー」「かっぽれフラメンコ」と、祭りを大きく変えた港かっぽれシリーズの産みの親である宇崎竜童さんを中心に祭りへの想いが語られました。
第3部では「未来へ」と題し「つなごう世紀(とき)を超える祭りへ」をキャッチフレーズに、未来を担う子供たちを中心としたステージとなりました。熱い想いで受け継がれてきた清水みなと祭りの、そんな熱い魂を、次の世代に伝えたいとして『出てこい祭りの主役たち』をテーマとした港かっぽれ祭でした。
今年のみなと祭りは、8月4日(金)、5日(土)、6日(日)。目玉は、航空自衛隊の「ブルーインパルス」が、清水港の上空を久々に飛ぶ光景が見られることでしょう。数年前から、この70回のときに飛んでもらえるようお願いをし、ようやく実現することになりました。6日(日)の昼過ぎに若干の曲芸飛行を交えて飛ぶとのことですので、ぜひ楽しみにしていただければと思います。また、自衛隊の関係では、4,500トンクラスの護衛艦「むらさめ」が入港予定です。このほか、陸上自衛隊の軽装甲機動車をはじめとした防災関連の装備品展示も行われます。陸海空の自衛隊が揃って展示が行われるのは、全国的にも大変珍しいことと思われます。みなと祭りへの自衛隊の参加は、災害救助の他に日本の国防といった面での、自衛隊の実力の一端を見ることができる機会です。ぜひ祭り当日は足を運んでいただければと思います。
最近の清水みなと祭りでは、その催し物のメインは金曜日と土曜日の夜に行われる「港かっぽれ総踊り」と日曜日の夜の「海上花火大会」でしょう。市民総踊りの原型は、第29回の頃に、当時20代から30代の若者がボランティア組織の実行委員会を立ち上げて、祭りの再構築に取り組み、今のさつき通りを歩行者天国にして踊り広場としたのが始まりです。
つなごうみなと祭り
新生みなと祭りとして、この時から多くの企業や団体が踊りの連を組んで参加されるようになりました。新生みなと祭りから約10年ほど経った第40回では「港かっぽれ」が誕生し、踊り広場も、若者や子供たちが多く参加されるようになり、踊り風景も様変わりいたしました。港かっぽれシリーズの踊りは全部で5曲ありまして、それぞれにテンポも速くなかなか踊りも難しいものですが、それでも例年2日間で2万人を超える踊り手が参加され、大変盛況となっております。また、祭りの後は、踊り手の皆さんに終了時に身の回りのゴミを拾ってから解散するようお願いし、清掃時間が設けられております。おかげて、踊りの後のさつき通りはきれいな通りになって、速やかに交通規制が解除されるという、これもみなと祭りの1つの良き伝統となっています。一方では、事故の無い安全な祭りにも、非常に気を配って、実行委員の皆さんは頑張っておられます。ボランティア集団である清水みなと祭り実行委員会の皆さんは、手弁当でよくここまでやられるものだと頭が下がる思いでありますが、ただ祭りを楽しむだけでなく、祭りを通して、街を大切にする心や、きれいで住みよい街を次の世代に引き継いでいくんだという思いは、実行委員をはじめ、祭りに係る人々の熱い思いがあって作り上げられていると感じます。
当時の若者たちが再構築した時の、新生みなと祭りのキャッチフレーズは「市民総参加の祭り」でした。一人でも多くの市民に祭りに関わりを持っていただき、共に祭りを通した感動を創り上げていこうとの思いが込められていました。それが見事に今日までつながってきていると感じます。
3.11の東日本大震災の時には、踊り参加者や実行委員会のメンバーを中心に義捐金を募集し、3年間にわたり被災地への支援を行いました。当時の祭りのキャッチフレーズは「祭りの力を日本の力に」でした。祭りに結集した力を届けることで、少しでも被災地の復興への活力になるようにとの思いが込められていました。
「つなごう世紀(とき)を超える祭りへ」が、今年の清水みなと祭りのキャッチフレーズです。祭りという非日常的な出会いと感動の場を、ぜひ祭りを創り上げる参加者の目で楽しんいただければと思います。第29回新生みなと祭りの時に、それまで漢字の「港」で表記されていた祭りの名称を、ひらがなの「みなと」に書き換えました。「みなと祭り」は、「みんなと祭り」がこの先においても変わらないテーマとなっています。
実行委員の皆さんだけでなく、企業の方々や市民みんなの手で、この清水みなと祭りを、他所にはない素晴らしい祭りに、この先も創り上げていただけるよう、大いに期待をいたします。